Airbus FlightLabエアバス・フライトラボ

4月26日の米国株式市場で大きく話題になったルミナー・テクノロジーズと世界最大の航空宇宙機器メーカーのエアバスとのコラボレーション発表でルミナー株は引き続き高騰、ようやく利益が出てきてホッとしましたがルミナーに注目してきた多くの方々はナンピンを重ねて単価を下げてこられたと思うので黒字化して喜んでいることでしょう。まだ含み損を抱えているという皆さんもそろそろ先が見えてきて楽しみだと思います。

エアバス提携の意義

ルミナーはAirbus UpNext=エアバス・アップネクスト(アップネクストは航空機向け次世代技術の研究開発を行うエアバス子会社)に提供しているLiDARセンサーがどのような金銭的条件かを明らかにしていませんので今のところ業績にどの程度寄与するかは未知数です。しかしLiDARブームで競合が乱立するADAS関連市場から1兆ドルもの規模を持つ航空業界市場へ踏み出したことは相当大きなインパクトをもたらしました。ここ10年近く蓄積してきたLiDARのノウハウがほぼそのまま航空業界そして宇宙業界まで活用できるというとんでもない展望が見えてきたからです。既に自動車業界での自動運転技術においてLiDARは不可欠なシステムになっていますが、航空機においても離着陸時や頭上の障害物を認識・回避する上で非常に有用であるとのこと。毎日10万便の離着陸が行われる(コロナの影響下の数字は不明)航空機のうち、仮に1/3にルミナー製品が搭載されるとなると直近の売上はともかくルミナーの存在は決定的なものになるでしょう。

エアバス、ルミナーの両社は、この提携は今年1月に作成されたエアバスFlightLab(フライトラボは自律飛行研究プロジェクト「Vertex」において採用されるエアバスヘリコプター)におけるエコシステムの一部であり、さらにはエアバスの全事業と結びついているということを明らかにしています。エアバス・アップネクストのCEOでエアバス・グループのデモ責任者サンドラ・ブール・シェーファー氏はルミナーとの提携が「より確立された自律飛行に向けて役立つ」と述べました。

InvestorPlaceではルミナーの株価はバーゲン価格で、少なくとも50ドルの価値があるし長期的にはもっと値上がりしてマーケット最大の勝者になるポテンシャルを持つと評価しています。

市場は常に変動しますし自分のポートフォリオも時間の経過とともに変化するものですのでLAZR株がいったいいくらまで跳ね上がるか現段階で予測してもあまり意味はないと思いますが、個人的にはルミナーの売上高が50億ドルを超える頃に200ドルまではじゅうぶんいくだろうなと思っています。

One thought on “ルミナー、エアバスと提携”
  1. […] ただしこの前のポスト「ルミナー、エアバスと提携」で、売上50億ドルを超える頃に200ドルには行くのではと書きましたが、どうやらルミナー・テクノロジーズの未来は200ドルやそこらでとどまるようなものでもなさそうですね。ルミナーが自動運転車両の部品屋さんなのではなく、自動車、飛行機、ヘリコプター、船舶、ロボットなどあらゆる自動化システムを動かすテクノロジーの中心プレイヤーであると考えると、そのポテンシャルはとてつもなく大きいはずです。 […]

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