まずは再びソースとなるYouTube動画を貼り付けておきます。

AESのライブデモ

わたしたちのシステムでは、ドライバーが事故を回避し、致命的な可能性のあるシナリオや衝突になりそうな場面に入ることを感知したときにシステムを引き継ぐ、ほぼ超人的とも言える能力を提供できるようにしています。これこそが最初から我々がフォーカスし続けてきたことで、ルミナーが行ってきたことと、他のほとんどの企業が主にロボタクシーで展開し続けてきたこととの非常に大きな違いを生み出します。

まず最初に、ドライバーの強化に関する領域でわたしたちが行ってきたことについてもう少し詳しく紹介したいと思います。これは、AES=自動緊急ステアリングと呼ばれるもので、実際のライブデモで、ルミナーのLiDARが装備された車両の前方を歩行者のダミーが横切り、車と衝突する可能性を感知したときに、ドライバーから車両へと積極的に制御を引き継ぐ様子を見ることができます。

プロアクティブセーフティにおける反応時間は1秒未満であり、それによって歩行者を避けるための緊急回避動作が可能となります。これは昼夜を問わずに実現できるもので、複雑なシナリオにも対処できるシステムになっています。皆さんは歩行者に対するAEBの動作例などを見たことがあるかもしれませんが、目の前の障害物に衝突する前にただ停止できるというだけではなく、現実のシナリオがはるかに複雑であることを示す完璧な実例です。

つい先ほど上がったデモ動画

このようなシステムがより多くの命を救い、世界に大きな影響を与える方法であることの明らかな証拠として、駐車場に用意したコースでライブで体験できるようにいたしましたので、ぜひ時間を取ってデモを試してみてください。

また同時に、比較的小さなオブジェクトである路上のタイヤを検出し、衝突前に停止する様子もご覧いただけます。いずれの機能も非常に説得力があるものになると考えており、実際にルミナー搭載車両での安全性向上の成果に注目が集まっています。

保険のコストにも影響が

たとえば、世界で2番目に大きな再保険会社であるSwiss.Reが主導するプロセスを通じて、ルミナー搭載車も安全性向上のベンチマーク例として採用されることになり、車両の衝突と事故における経済への影響や損害についての経済的メリットについて今年中にレポートが公開されるとのことで非常に楽しみです。

安全性の観点からもコストの観点からもメリットが大きいため重要なデータとなることでしょう。命を救う能力や最終的に提供できる自動運転機能の基本的なメリットもありますし、同時に事故を減らしたり事故のダメージを軽減したりできれば、車両に対する保険請求が少なくかつ安価で済むので保険のコストが低くなります。となれば、最終的に消費者としては、ルミナーが提供する命を救う機能や自動運転機能のメリットを、実質ゼロコストで得る機会があるというわけです。

保険コストについて、自動運転の専門家であるグレイソン・ブルルテのポストからデータを引用してみましょう。

青のグラフがCPI(消費者物価指数)、白が保険費用

ご覧の通り近年の保険代がCPIと比較して相対的にかなり高騰しているのがわかります。具体的にはちょうど4年で37%上昇しているとのことですから、もはや保険代が高すぎて車を買うことすら躊躇するという状況のようです。これも交通事故の死者数増加を考えると仕方のないことと言えます。

前回貼っていた画像をもう一度見てみると改めて状況の深刻さがわかるのではないでしょうか。アメリカでは2022年の交通事故による死者数が1日平均117人にも上り、たとえとして「小型旅客機が毎日1機ずつ墜落しているようなもの」と言われるわけです(国内便は50~150席程度)。

2022年の交通事故死者数は42,795人だった

では再びオースティン・ラッセルの話に戻りましょう。

こうして技術の標準化トレンドがさらに推進され、加速を促すでしょう。長期的には次の100年にわたって100億人の命を救い、100兆時間もの道路上における時間を節約するというビジョンにつながっていくと思います。これはわたしたちが情熱をもって取り組んでいることであり、ルミナーの本質なのです。

ルミナーの本質というスローガンがこれ

わたしたちが既に統合し始めている車両や技術についてもう少し詳しく話します。まず強調すべきなのは、ルミナーの技術は車両プラットフォームやパワートレインの種類に依存しないということです(筆者注:LiDARの技術はEVにのみ適合するという誤解が根強いからでしょう)。意外なことに、ルミナー製品が組み込まれているさまざまな車種のうち、実際には過半数がエンジンのモデルを持っているか、エンジン車そのものであることが多いという事実があります。

それでは、これからの新世代テクノロジーに埋め込まれることになっているものと、今年発売されるいくつかの新しいEVについてお話しいたしましょう。まずは半導体と、このようなLiDARシステムを可能にする技術の基本に関するいくつかのプロセスについて掘り下げてみます。ルミナーは半導体開発でのブレークスルーを重ねることで既に多くの新しいチップ製品ポートフォリオを保有しており、今後リリースする次世代機に組み込まれる予定です。

もちろんこれらのラインナップはIrisに関連する次世代技術と関わるもので、既存のIrisの機能を継続的に改善および更新するものでもあります。わたしたちは既存のLiDARシステムに加え、自動車産業以外にも応用できる製品を開発しており、パフォーマンスと安全性の限界に挑戦しています。2024年は、わたしたちにとって転換点となる年となるでしょう。

というところで、いよいよ本題のOEMとの仕事について触れるのですが、予想外に長くなりすぎたので結末はさらに後編へと続きます。

しかしまあ、当たり前といえば当たり前ですが今さらどこで何を書いても「そんなことより、株価はどうなったんだおい!新しいOEMとの契約をさっさと発表しろ!」としかコメントされないのでルミナーもちょっとかわいそうだと思いますね、特にCFOのフェニモア氏の重圧は相当なものでしょう。思えばテスラだって同じようなことを散々言われていたものです。起死回生の転換点となった2019年以降でさえ、です。

2月の2023年通期決算発表は正直言ってそれほど期待できるものではありませんので、わたしとしても早く新しいOEMとの契約が決まればいいなと思いますね。ただし、今の今はOEM側としてもルミナーの採用に踏み込めない事情もあります。そのあたりも含めて後編でお伝えしていこうと考えております。

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