株価を当てるのはあまり意味がないし、追いかけても仕方がないし、そんなことをするためにこのブログを書いているのではないと言いながら、過去半年ぐらいはだいたいわたしが思い描いた感じで物事が進んでいるように思います(手前味噌)。さていよいよ今年も残すところちょうど1ヶ月半となりました。今年1年の総決算まではまだ数ヶ月ありますので、まずはルミナーのQ3についてもう少し振り返ることにしましょう。ソースはCNBCのインタビューです。5分ほどの内容ですが聴き取ってまとめるのは本当に大変なんです。実は結構な額を投資している$CRM、$TSLAその他の銘柄も同じように動画を見て結構なメモを取ってはいるのですが、これらの企業はある意味既にできあがっているのであえて分析するまでもなく安心して長期保有できるのものの、ルミナーだけは(あかん子はかわいいのだろうか)・・・なのでしっかり見ておく必要があると思った次第です。

それと1年近く、または数ヶ月に渡りルミナーに投資してきた皆さんにひとつ付け加えたいのは、価値のあるニュースが増えたことでこれまで興味がなかったであろう日本の投資家にも$LAZRが注目され始めているということです。最近参入した方々はもしかすると先に目をつけていた皆さんよりも低単価で買えているかもしれませんし、一方で雑音も増えますがそれはそれと割り切っておきましょう。

結論から言うと「全てめちゃくちゃ順調です」

では、インタビュー内容を書いておきます。インタビューなので若干枝葉の部分もありますから省いています。


$8.9Mのアナリスト予想→$8.0Mの結果となったが?
ちょっと厳しい表情のインタビュー、オースティンはちょっと太ったのでは

オースティン、ご参加いただきありがとうございます。Q3の収益などは確認しました。すでに多くのパートナーと進行中のビジネスがあるということですが、今年の残りの期間そして2022年に向けてどのようなことを期待しているのか教えてくれますか。

今年の初めに、成功の定義や事業の進捗状況を示す重要な側面について5つの重要なマイルストーンを定義しました。現段階では、財務的な観点ではなく商業的な観点から見て、すべてのマイルストーンを満たしているか、あるいは上回っています。翌年度の鍵となるプレシリーズ生産で収益は比較的増加しますが、実はこの四半期に通期ガイダンスを上方修正しました。これまで四半期ごとのガイダンスを提供していませんでしたが、理由としては通期ガイダンスの範囲内で完全に順調に推移しており、すべてのマイルストーンを達成しているからです。

プレマーケットまでは爆発だったがあとは落ち着きを取り戻している

今週初め、NVIDIAがルミナーセンサーを製品の一部として採用したというニュースが流れたとき、CEOとしては喜ばしいであろう株価の上昇がありましたね。NVIDIAの自律走行プラットフォームに組み込まれるとしたら、収益に反映され始めるのはいつ頃になりそうですか?

このプラットフォームの生産開始は2024年を予定していますが、NVIDIAと仕事ができるのは非常にエキサイティングなことです。彼らは現代のコンピュータ革命をリードしてきましたが、自動車産業でも同様です。彼らに選ばれ、彼らのプラットフォームに採用されることは、明らかに未来へのチャンスだと思いますし、実際にさまざまな自動車メーカーに量産品を提供することができるようになるでしょう。ルミナーで開発されているようテクノロジーは、今のところ比較的限られた自動車に搭載されておりその可能性には素晴らしいものがありますが、少なくとも2、3年はこの技術が業界で本格的に普及し始めることはないと現実的に考えています。

真に自律的と言えるような車は、その機能性を備えているかまたは購入可能な車として、これまで路上で走っていなかったという事実に間違いありません。わたしたちが変えようとしているのは、安全面と自律性の面で根本的な革命を起こし、最終的には衝突しない車を作り、特に高速道路での時間を節約してエンドユーザーに大きな価値を提供するというビジョンに向かっていることです。われわれはプラットフォームを用意し、コアテクノロジーの観点から必要なものをもうすべて備えています。

最後の質問ですが、LIDAR関連企業のSPAC上場が相次いでいることで、多くの人は競合が多すぎるので今後数年のうちに統合が進むだろうと言い始めていますが、これについてはどうお考えですか?

ほんの数年前にはこの技術と全く関係のない人々がありとあらゆる異なる方法で何らかのLiDAR製品を作ろうとする試みがありました。しかし結局のところ、自動車メーカーやテクニカルプロバイダーと協力し、将来にわたって持続するような設計をしなければならないのです。 重要なこととしてわたしたちは独自のシステムを構築し、この機能を実現するためにあらゆる異なるコンポーネントをすべて最初から開発しなければなりませんでした。 現時点でわれわれが認識している限りでは、性能、安全性、技術的側面、経済性、拡張性など、この問題を実現するために必要なすべてのソリューションを実際に持っているといえるのはわたしたちルミナーが最初であり、そしていまだ唯一の企業であることは絶対に間違いありません

売上は確かに予想を外したがむしろ安心材料

オースティン曰く「そもそも四半期ごとの数字は開示してませんし、通期の目標も引き上げたがなにもかも順調なので問題なし」。これだけで売上未達というような空気感はなくなり、むしろルミナーの完全な自信がまったく揺らいでいないことを主張してインタビューを終えています。初めから終わりまで「売上が下回りましたが釈明は?」というような低レベルの話は一切出ていません。

10億円の売上予想が9億円ちょっとで着地しそうだということが見えたとして、公表されている通りオーダーブックはかなり積み上がっているわけですから無理やり数字を100万ドルほど上積みして決算の数値を実はたいして根拠もないアナリスト予想に合わせて美しく見せることは何も難しくなかったはずです。それをせず、あくまでもガイダンスで公開しているのは通期の3000~3300万ドルですから、という主張を曲げていないのはむしろ安心材料だと思います。途中で中途半端に飾り立てる必要がないほど自信を持っていることの裏付けでしょう。

Q3の結果で安心できると思ったのは、現金を期末に向かって積み上げると言っていた計画がそのとおり順調に進んでいたことでした。まだまだビジネス展開の山場がやってくるはずですし、業界をリードしているとはいえ競争は激しいので資金力は重要です。11月16日追記:期末に現金は5000万ドルほど減るようです

2021年は通期でそこそこの売上を達成し、Sentinelのアルファ版をリリース(発表は2022年1月)、2022年からはボルボ向け製品出荷がスタート2023年~2024年にかけてはNVIDIAを始めとする各パートナーへの製品供給も次々にスタートします。前の記事で書いたように今予定されている出荷台数は100%供給体制が整っており、次の増産に向けた行動にも着手しているということですから、オースティンの言うように来年からはいよいよ量産の売上が見えてくるでしょう。願わくば今後の株価が20~23ドル付近で安定し、来年にかけて30ドル半ばぐらいまでは乗せてくれると理想的だと思います。これは願望に過ぎませんがね。

あくまでも「ご参考」程度に
2 thoughts on “CNBCのインタビューでQ3を振り返る”
  1. 立て続けに有益な情報ありがとうございます。Luminarの公式動画は見ていましたが正直内容がわからなかったので助かりました。僅かですがようやく含み益が出始めました。このあたりの価格で落ち着いてくれるとますます一安心とともにあとはベロダインの躍進を期待せんばかりです!

  2. いつも励みになるコメント感謝です、ルミナー含み益出たのは良かったですね!ベロダインは相変わらず内紛継続中なんですよね、今の経営者にカリスマ性がないのでいまいち市場へのインパクトに欠けるのが残念です、もうちょっと見守りですかね

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です