今回は前回に引き続きルミナーのビジネスアップデート広報資料より考察を続けていきたいと思います。おさらい用にもう一度同じYouTube動画を貼っておきます。※見なくてもわかるように続きにまとめてあります。

次に目を向けていきたいのが上の動画に出てきたこちらの画像です。この画像、他の場所で既に公表されているものだと思うので知っている方も多いでしょうね。

ミュンヘンオフィス&ガレージの紹介部分で登場

この画像からも多くの情報を引き出せます。画像に出ている車両は右から

  • BMW i3
  • Tesla Model S
  • Ford Fusion
  • Ford Mondeo
  • Mercedes-Benz Vito

BMWの開発拠点と同じ場所にガレージを設けてBMWのテスト車両が存在する、これだけでBMWとの関係は現在進行形であると信じたくもなります。もしかしてBMWがニューモデルのiXで採用しているとされるイスラエルのイノビズINVZ)から供給契約を奪取する可能性はあるのでしょうか?だとするとINVZにとってはかなり大きなダメージになります。

新しいiXの巨大なグリル裏側にはセンサー類が格納されている

そしていつも話題に上がるテスラ、それからフォードにメルセデス。テスラから移籍したアラン・プレスコットはフォード出身でもありましたね。メルセデスとルミナーの提携は思い出せませんが、ダイムラートラックとのパートナーシップがあることを思い起こさせます。最初の画像を見て一番奥がメルセデスのテスト車両だとわかる人もほぼいないとは思いますけどね。

フォードのLiDAR採用については多少紆余曲折がありました。当初はベロダインに出資していたものの全株を売却し、その直後GoogleUber出身の2人が立ち上げたスタートアップArgo AIに10億ドルもの巨額な出資をしています。正確な事実関係はわかりませんが、以前ビオニアVNE:NYSE)がArgo AIにLiDARを供給する予定だったがビジネスが流れ、結局フォードはArgo AIに投資してベロダインおよびビオニアと関連のない方向性で自律運転プロジェクトを進めることになったとも言われています。Argo AIはVWからも同額の出資を受けており、資金面にも研究開発にもしっかりとした基盤をもっている会社のようですから今後要注目ですね。ここは独自開発のLiDARをもっていますが、もともとベロダインの技術でロボタクシーを想定した製品ですから形状的にコンシューマー向け自動車のボディーデザインにフィットするものを作れるのだろうかという疑問はあります。しかしArgo AIは単なるLiDAR製造業ではなく自動運転を総合的に研究開発する企業ですので、フォード向けの統合パッケージでLiDARセンサーにルミナー製品を採用する可能性はあるかもしれませんね。このあたりの事情はArgoが上場していない現状では情報を捉えるのは難しいでしょう。Argo AIのLiDARはこちら。

これも与えられたヒントなのか?

もうひとつ、ルミナーの動画でおや?と思ったところがあります。それはこちらのシーン。

ミュンヘンのメルセデス・ベンツ・センター

「ルミナーは単にセンサーを開発するだけではなくプロアクティブセーブティーの実現のため総合的な開発を行っています。」という説明の後に流れたこのシーンはミュンヘン中心部の名所メルセデス・ベンツ・センターです。ここは前を通りがかったことしかないのですがものすごいスケールのディーラーで、外からメルセデスのいろんな車種をウィンドウ越しに眺めることができます。

スケールが大きすぎます

動画はメルセデスのビルを映した後、「ルミナーのアプローチは様々な分野でユビキタスな自律性を実現します。わたしたちはコンシューマー向け自動車メーカー、トラックメーカー、ロボタクシーメーカーと仕事をしており、みな最終的には同じ問題を解決しようとしています。彼らは安全な手法で自律運転を実現しようとしており、これこそわたしたちが可能性を開いたものです。」と続きます。

メルセデスは2017年にベロダインのLiDARを搭載する車両を発表しており、それ以降LiDARをどのサプライヤーから購入しているのか明らかにしていないはずです。そしてメルセデス・ベンツSクラスEQSにはDrive Pilotという名称で自動運転パッケージが用意されており、まもなくレベル3の自動運転に対応するとしています。しかしメルセデスが発表しているDrive Pilotの説明資料を読んでもどこのLiDARを使っているかは説明されていません。果たしてメルセデスのビルを俯瞰しながら「彼らは安全な方法で自律運転を実現しようとし、われわれが実現可能にした」というルミナーの説明はいったいどのような意味を持つのでしょうか。

動画のエンディング

ルミナーが用意した簡易版ビジネスアップデートの映像はこちらのシーンで終わります。そこには中央にルミナーのHydraを搭載したレクサスRX、左側にプリウスのようなテスト用のモックアップ、右向こうにはLiDARを積んでいるらしきメルセデスのスマート

この動画に出てくる車両はほかにもあり、次のテ○ラ・モデル3は歩行者人形くんをひいているところ、

テ○ラはおちょくられていると感じないのだろうか

そしてロゴが隠されていますがホンダ・アコード。

新しいアコードも歩行者人形くんを粉砕

というわけで、わずか5分足らずの動画の中にいろいろと不思議に思うところがあり記事にしてみました。BMW、メルセデス、アウディ、レクサスという高級車メーカーへの採用は相当厳しいと思いますが、ルミナーが次に話題を集めるとするとトラックやロボタクシーではなくやはりこれらの高級車量産メーカー、あとはトヨタかVWになるでしょうね。ボルボは素晴らしい顧客ですがいかんせん規模が小さく高級車メーカーとしては日本及びドイツ勢に見劣りすることは否めません。

前回、レクサスに実装しているLiDARIrisではなくHydraだと言っていたことも動画の中で触れられていて、テストにはHydraを使い今後Irisにリプレースしていくこと、そしてトラックでのテストから今後は実際の路上でテストを行い公表していくとのことでした。

以上さまざまな推測を含めて書いてきましたが、信憑性については当たらずとも遠からずではないかと思っております。こんな記事を書いて何が言いたいの?と思われるかもしれないですが、株を買う前にだいたいこういうことを自分なりに調査して将来性を検討しておりその一部をおすそ分けしているようなもので、この株が儲かる儲からない、チャートがどうこうという投資法を語ったり誘導したりするつもりはないのです。投資は十人十色、考え方も方法も人それぞれなので。

いずれにしても今年が終わるまであと4ヶ月少々、この間に新しい契約先が公表される予定ですから大いに楽しみにしていきたいですね。

→ルミナーについて新事実発見?はこちら

One thought on “ルミナーに新事実?の続編”

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