ボルボが発表した次期型XC90にルミナーのLiDARが標準装備されるというニュースでLAZR株は一時的に急上昇しましたが、上昇分を全て打ち消し歯止めのかからない下落でまた20ドル付近へと近づいてきました。ここ最近のわたしのポートフォリオはなかなか好調なのですがおわかりのようにルミナーが大きく足を引っ張っていて複雑な心境です。ポートフォリオの他の銘柄で行くと、やはり優等生のCRMセールスフォース)、そしてSQスクエア)、不動産仲介のRDFNレッドフィン)あたりが全体を牽引してくれていてじっくり育っている状況ですが、これから長い時間をかけてLAZRルミナー・テクノロジーズ)も大きく成長してくれることを期待したいところです。

さて、ここ最近わたしが手を出している米国株でこれといったニュースもなく、面白い情報がほとんどないのでLuminar Technologies関連の情報をおさらいしてみたいと思います。先週からの株価の下落を見て多くの個人投資家の方々が「ああ、結局この会社だめだわ、株価が上がったかと思えばどんどん下がってちっとも儲からない」と思っていらっしゃると思います。しかしこのブログでも何度も何度も書いていますが、ルミナーはIPOから間もないベンチャーで売上の実績がほとんどないのが現状、それも一部に悪評の高いSPAC上場銘柄です。株価がまた20ドルに逆戻りか、と落胆するのもわかりますが今の実績では20ドルでも十分な水準です。ただし、この会社にあるのは大きな未来です。

クラッシュしない車を実現するLiDAR

ボルボが2022年にリリース予定のXC90は同社のフラッグシップSUVにふさわしい最先端のテクノロジーを搭載しBEVとして生まれ変わることが決まっています。

交通事故による死者を減らし、事故の脅威をゼロにするためにXC90にはルミナー製のLiDAR、そしてNvidiaDRIVE AGX(ややこしいことにNvidiaの日本語のプレスリリースではAGXやAGX Orinの名称がごちゃ混ぜで使用されているので表記の多少のずれはご容赦ください)というAIベースのプラットフォームを組み込むことになっています。このAGXはNvidiaの製品紹介によると自律型自動車やロボット用の組み込み型スーパーコンピューティングプラットフォームと位置づけられており、カメラ、レーダー、LiDARからのデータを処理して周囲の環境を認識し、地図に合わせて車両の位置推定を行い、安全な経路を計画し実行する役割を担います。AGXにはOrinというSoC(システムオンチップ)が組み込まれているのですが、Orinのすごいところはこれ1台でレベル2以降、レベル5までの自律走行に対応する拡張性、冗長性、また互換性と、一世代前のXavier SoCに比べて7倍もの処理能力(200兆回/秒の演算能力)という極めて高い性能を備えているというところです。LiDARの性能がどれほど素晴らしくとも、そこで得られるデータを超高速でリアルタイムに処理できなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。現在進められているボルボ、ルミナー、Nvidiaのパートナーシップはクラッシュしない車の実現のために不可欠な組み合わせと言えるのです。

画像:Nvidiaのサイトより ボルボのTechMomentイベントで発表されたコンセプトイメージ
Nvidia AGX Orin(アメリカ国内の表記ではDrive Orinとなっている)

Nvidiaがこのプラットフォームを自動車メーカーが自律走行に向けて大きく動くとされる2022年をターゲットにしてリリースしていることからもわかるように、自動運転、自律運転の市場が本格化するのは2022年以降です。つまりLAZR株に期待するべきなのはここがポイントで、まだ始まってもいない今年半ばに20ドルだ、いや25ドルだ、などと一喜一憂するのは長期投資にとってなんの意味もないことがわかります。「いや、でも含み損が出るじゃないか!」というご意見があるかもしれませんが、「いえいえ、10%や20%の含み損が怖くてなんでこんな高リスク株に投資したんですか?」というただそれだけのお話しですね。

ボルボが搭載するシステムは時間の経過とともに成熟するとされていて、最終的には緊急事態を予測しドライバーに警告するだけではなく、発生した状況に反応し危険を回避するために介入して自動的に作動します。他の先進システム同様OTAで更新が繰り返されるにつれ衝突は少なくなり、クラッシュがゼロになる時代が来る、ボルボがアピールしているのはこんな理想的な未来です。

自動化で先行するテスラは相変わらずFSDのアップデートにつまずいたまま。これで何度目の延期なのか・・。

次のリプライもなかなか面白いです。

これはバックアップカメラについて触れたものなのでFSDそのものについての根本的な指摘にはなりませんが、Pure Visionについて突っ込まれているのは実際こういうことですよね。

このツイートした人天才ではないでしょうか。

ルミナー・テクノロジーズは8月4日水曜日に次の決算発表を予定しています。今年の通期売上高の予測は概ね2700万ドル程度、来年でさえわずか3500万ドルの規模とみられます。もう夏休み前で今後大きなニュースが立て続けにあるとも思えないので、ひとまず来月頭の収益状況を見守るしかありませんね。このまま2年ほど計画を上回って事業が進展していくようならわたしたちの希望通りLAZRで一儲けすることが可能になると思います。そういえば取締役に就任したばかりジュン・ホン・ヘン氏が22ドルで4,545株、同じく取締役のマシュー・シモンチーニ氏も22ドルで22,727株を買ったようですが、この下落局面ですからインサイダーが売ったというよりは買ったニュースのほうが多少の安心感にはつながりそうです。ちなみにインサイダーの売り買いはiOS用のアプリInsider Formsでチェックできるので便利です。モバイルでもっと便利なツールがあるようでしたらどなたか教えて下さい。

ボルボに限らず、ルミナーはトヨタアウディダイムラーなど様々なメーカーとのコラボを進めてきました。株価の上昇は願ってもないことですが、自動車の安全性のためにLiDAR市場が広がり実用化される日が楽しみですね。

2 thoughts on “ルミナーが描くクラッシュのない世界”
  1. こんにちは。
    ルミナー、ベロダイン共にボロボロにやられてますね。ここ最近の下落は精神的にキツイものがありますが、今回の記事を見てちょっと気が楽になりました。ありがとうございます。むしろ、今が買い増しのチャンスですね!!

    1. 今年の厳しい状況は最後のバーゲンセールになるかもしれませんね、下げると個人投資家がしっかり拾っているようですし。あとは業績次第でしょうけど今の様子を見る限り目標は軽々クリアしていきそうです。いざという時のキャッシュは残しつつじっくり見守りましょう!

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