4月23日金曜日の米国市場は好調で、わたしのポートフォリオの米国株23銘柄のうち22銘柄で上昇しました。あまりにもうきうきわくわくして夜中少し(ほんの少し)眠れませんでしたが気づけば朝。ほんとうに気分の良い週末を迎えられそうです。

ルミナー株は続落に次ぐ続落でしたがようやく反発。10ドル台を脱出して終値は22.18ドル、前日比+18.04%の上昇となりました。素晴らしい!・・・のですがこれは売られすぎた反動もあり本格的な上昇とはまったくもって言えません。日米ヤフーファイナンスの掲示板などを見ても「ついにきたー!」という歓喜の声が上がっていて微笑ましいのですがチャートを見るとやっと底を打ったかも?という感じ。もちろんこのまま大きく上昇してほしいものですが、6月にも大きく売られるであろうことからまだまだ先は長いと思われます。

テスラとの関係性

今週入ってきたニュースの中で、テスラからGeneral Councelだったアル・プレスコットがルミナーにやってきたことが大きく話題となりました。これは明らかにイーロン・マスクが以前あからさまに否定したLiDARテクノロジーにとって明るい兆しです。テスラ在籍中にLiDARについて情報を得ていたはずのプレスコットがLiDARに希望を見出したことは「テスラが否定した技術」というネガティブ要素を吹き飛ばすには十分な希望です。

アラン・プレスコットはUberで自動運転技術の上級顧問を務め、フォードでも衝突安全に関する技術を担当しており技術や情報に精通しているだけでなく、その後は弁護士として10年以上のキャリアを積んでいます。その経歴もあってテスラでは北米・ヨーロッパ・アジアの法務を統括するポジションを受け持っていました。ただしルミナーでは法務担当責任者を引き受けるのではないとされています。

そもそも、テスラのイーロン・マスクはなぜLiDARテクノロジーを否定し、ばかげているとまで言ったのでしょうか。

大胆な考えかもしれませんが、イーロン・マスクはルミナーのLiDARが何かをおそらく正確に理解してはいません。逆にオースティン・ラッセル以上に理解して完全否定しているとしたらルミナーはもうだめでしょうし既に終わっていると思います。わたしはイーロン・マスクがLiDARを否定しているところにルミナーが大きく化ける要素があるのだと考えます。光学センシング技術に携わっていたものとしてカメラの性能は否定しませんが、ラッセルが言っているようにLiDARはカメラが担保する99%にプラス1%を付け加えるものすごく重要なピースとなります。

たったの1%ですか?

うちの自動運転はカメラだけで99%は安全に走行できますと言われるのと、残り1%はLiDARテクノロジーがカバーして理論上100%安全に走行できますと言われるのと、どちらがより信頼性が高いかということではないでしょうか←実際にはテスラはカメラ+超音波なので厳密な理屈は違いますがたとえです

仮に今後マスクが方針を変えて(よくある話)、やっぱうちもLiDARで補完するぜ!となったとして、ルミナーが保有するLiDARや自動運転システムの膨大なパテントを回避してイチから自社開発することが可能でしょうか?わたしは無理だと思います。この業界ではパテントが大きく物を言うため各メーカーは特許を探し出しては買い取るということも積極的に行っています。ルミナーはテスラに特許を売るでしょうか?いえ自動運転システムを買ってもらうことになるでしょう。そうなったとき、今度は「プレスコットをルミナーに取られた恨みを返してやるぜ」とばかりに他のLiDAR関連企業と組む可能性はあるでしょうね。なんせテスラさん、結構厄介な訴訟がたくさん控えている状況で法務責任者を失ったわけですし。イーロンさん、法務責任者が辞めるのはこれで何人目ですかね?

参考までに、ルミナーが保有する(買い取ったものも含む)パテントは

  • 半導体光増幅器を備えたLiDARシステム
  • ターゲット距離の誤差修正を備えた検出器システム
  • 半導体光増幅器を備えた増幅器アセンブリ
  • LiDARとカメラデータの合成
  • 既知の形状から歪みを識別する技術
  • 車両用同期マルチセンサーヘッドシステム

などなど相当数存在していて、今も関連技術を競うように開発・買収・特許申請しています。正確に言えば、2021年2月の時点で取得済みの特許が93件、米国内外で出願中の特許が84件、米国の商標登録3件、外国の商標登録16件、出願し保留中の商標登録が5件

本当は大好きなセールスフォース・ドットコムなども扱いたいのですがなかなか時間がないのとこっちは健康優良児なので手がかからないというか、逆にちゃんと育ってくれるかハラハラしながら見守っているルミナーからまだまだ目が離せない感じです。それでは、米国株を楽しむ皆さん、また来週も楽しく厳しく市場を見守ってまいりましょう!

One thought on “ルミナー株、大きく上昇したが”
  1. […] これまでストクロでも触れてきた特許の優位性について、具体的に100件目を取得した(Q2内に)との記載があります。そしてこの特許数は他のすべての上場LiDAR企業の全ての特許数合計を上回るということです。ルミナー・テクノロジーズが業界のリーダーであるために非常に重要なポイントです。 […]

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