ルミナー・テクノロジーズ製品の優位性は既に簡単に説明(どこよりも詳しいルミナー・テクノロジーズその1)しましたが、もう少しわかりやすい部分にも触れておきたいと思います。ルミナー製品搭載車両と他のメーカーの同様な製品とではどう違うの?というところです。

世界初の量産型L4製品として

おそらくわたしたちはボルボが発売する世界の歴史上初となるレベル4の市販車が道路を走行しているところをまもなく目撃することになるでしょう。

ここで少しでも自動運転について知っている方なら「あれ、世界初の自動運転を実現した市販車はテスラ(TSLA)じゃないの???」と思われるかもしれませんが、

違います。

テスラの自動運転システムはL2で、常にハンドルを握り道路に注意を向けていなければならないという、いわばセミ自動運転システムなのです。それに対し、ボルボがルミナー製品(Zenseact)を搭載して発売を予定している新型XC90ではレベル4が実現します。日本にも支部があるSAE International(Society of Automotive Engineers)によって定義された自動運転レベルシステムでは、L4のシステムは高度に自動化されているためドライバーはハンドルを握っていれば道路から目を離すことができ、常に自動車の進行方向や周囲を注意・警戒している必要がありません。

Waymo(GoogleのAlphabet社傘下、自立運転システム開発)、GM Cruise(GM傘下、カリフォルニアの自動運転システム開発、ホンダとパートナーシップ)、Zoox(Amazon傘下、カリフォルニアのロボタクシー開発企業)などの企業によって開発されているほとんどのL4ロボタクシーシステムでは、限定された領域(ODD)として低速の市街地が対象です。また、ホンダが華々しく発表した新型レジェンドメルセデスベンツBMWから今年発売される予定の初のL3システムでは以下の制限があります。

  • 車速50km/h以下
  • 渋滞などで先行車が存在
  • 高速道路(ここでも車速50km/h以下)
  • 精密地図のある区間のみ

それに対して、ボルボ、ルミナー、ゼンセアクトのL4システムは高速道路上の高速運転機能を実現しています。現状では190km/hを超える高速運転はサポートされていませんが、通常の高速道路の速度(おおむね100~110km/h程度)で動作するとのこと。それら高レベルの自動化に加えて、Sentinelには、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニタリング、自動緊急ブレーキなど、従来のドライバー支援機能もすべて組み込まれています。

つまり、現在のところルミナー陣営の自動運転支援技術はアマゾンやグーグル(どっちもその子会社だけど)などが開発する技術を凌ぐ世界最高レベルということなのです。※これについては後日もう少し詳しく書きます。

じゃあ、なんでルミナーの株価がこんなに悲惨な状況なの?と思いますよね。その理由はわたしにも答えられませんが、ひとつだけ言っておきましょう。世間の人々は、プロの投資家も含めてルミナーの持つ技術の本当の価値、素晴らしさにまだ気づいていないのではないかと思うのです。そんなわけないだろう?と突っ込まれるかもしれませんが、ファンドなどでビジネスを評価する起業のプロと言われる人たちでもピンとこない技術なんてたくさんあります。事実、わたしが前職で開発していたカメラ=光学センシング技術も外資系ファンドを含め多くの方々にとてつもない時間をかけてプレゼンしましたが、ほぼすべての会社で「難しすぎてよくわからん」と言われました。1年間でわたしが作成した資料は300ファイル以上にも及びました。世界中飛び回り、みなさんがよーーーくご存知の巨大投資会社にも呼ばれて行きましたよ。最終的に香港の会社が大喜びで莫大な資金(わたしの知る限り初期の開発に新設のファクトリーと現金を60億円出してくれた)を投入してくれましたが、その時「なーんだ、プロの投資家っていってもわからんもんはわからんのだな」と納得したものです。60億を投資すると決まったとき、わたしと同い年の相手方の社長が「最後にもう一度聞きますが、Mr.Stockさん、この技術本当にうそじゃないですよね?自分の人生をかける自信がありますよね?」と聞かれ危うく人質に取られそうになったっけ。。。

上にテスラなんて目じゃないぜ的な文章がちらっと見えるかもしれませんが、わたしテスラの株も結構買っていますので応援していてイーロン・マスクもずっと注目しています。あと、自動運転やEVとなると「日本のメーカーも終わったな」という自虐的な意見がよく出てきますが、日本のメーカーも馬鹿にはできませんよ、自分たちの未来がなくなるかもしれないという危機感はどの経営者も持っていてちゃんと対策を打ってくると思います。日本の技術はまだまだまだ死なないでしょう。

ヘッダー画像は2022年リリース予定の新製品Irisです。みなさんがご存知の四角が2つ並んだテスト用旧型機のHydraとはずいぶんイメージが変わり、洗練されたデザインになっていますね。

2 thoughts on “ルミナーの優位性(技術面)”
  1. […] 2022年リリースのボルボXC90新型モデルからルミナーのLiDARが標準装備されることになったというニュースは予想以上に株式市場を賑わせました。前にこの記事でも書いていたので今頃、という話題ではあるのですがついに公式発表の運びとなりましたね。昨日のプレマーケットで「今日は全体的に動きそう」とは思ったのですがすぐ忘れてしまい、夜中12時頃に何気なくマーケットを見てポートフォリオの全株が急上昇していたのに驚き、次にポートフォリオの含み益に驚き、そしてLAZRの急騰に喜んだ一夜となりました。とはいえ一時12パーセントを超えた高騰も朝には落ち着きを取り戻し、そこそこ常識的な範囲に収束しています。 […]

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