毎日毎日ルミナー株はどんどん下がるばかり、いよいよここ半年の下落パターンの3度めを繰り返すかのようです。その下落パターンとは、だいたいの目安ですが45ドル→25ドル、40ドル→20ドルという2つのパターンで、今回は30ドル付近からの下落ですから10ドル付近まで下げてもおかしくないようにも見えます。ここまで9日連続の順調な下落というわけです。毎日数十万円が目減りしていくのはもちろん気分の良いものではありませんが、ルミナー株がポートフォリオの主役ではありませんので今のところそんなに気にせず過ごせています。

カナダのヘッジファンドが下落の原因という噂があり、この噂が本当だとすると未だ訪れたことのないトロントには死ぬまで絶対行きたくないとさえ思ってしまいそうですが、このファンドは高値づかみの株主がふるい落とされたあとに激安価格でルミナー株を仕込む予定だということで、結局この下落で大儲けすることになるのでしょうか。

噂は噂として放っておくとしまして、昨晩の終値16.84ドルはさすがにテクニカル上でも相当売り込まれている状況です。RSI(相対力指数)はすでに30%を割り込み、割安株を仕込みたい筋には検討したい銘柄になるかもしれません。

ルミナーの収益について

2020年12月:売上の見込みは13億ドル。これについては当初の予測を上回る数字となりました。売上は1400万ドル、現金や有価証券等の資産は約5億ドル。とにかく売上が小さすぎる上、本格生産までにはしばらく時間がかかるということもあって財務内容が株価に及ぼすインパクトはほとんどありません。

2021年見込み:あくまでも予定、ですが2020年の売上見込を40%積み増しすることが目標です。つまり13億ドルの売上予定に加えてさらに5億ドルの注文書を新規に獲得するつもりであるということになります。計上予定の売上は2500万~3000万ドル。アナリスト予想は中立すぎる2700万ドルあたり。とにかくこれらの目標に到達するかどうか、あるいはこれを上回る実績を叩き出すかが今後の株価における変動要因となってくるでしょう。

第1Qの決算発表が5月14日金曜日と予定されていますので、日本のマーケットが終わったあとの夜中に天国か地獄を見ることになるのでしょうか。今のところアナリストの分析では売上はほぼ予想通りの進捗状況のようで、よほどのサプライズがなければ上値は見込めず、予想を下回った場合はまたもや弱含みの展開が続くのではと思います。

次回はルミナーだけではなく、LiDAR分野の他社にも目を向けて書いてみようと思います。

どこよりも詳しいルミナー・テクノロジーズその1

どこよりも詳しいルミナー・テクノロジーズその2

2 thoughts on “どこよりも詳しいルミナー・テクノロジーズ3”
  1. […] どこを調べても詳しく書いていませんでしたし、オースティン・ラッセルは収益への影響についてのコメントを拒否したようなので独自に仮説を立ててみます。ルミナー・テクノロジーズが公表した2021年の売上目標は2500万~3000万ドルで、翌2022年の予想売上高は3500万ドルです。ボルボとの取引で収益が本格化するのは出荷が始まる2022年前半からです。2022年にルミナーが単純にボルボ向けLiDAR製品のIrisだけで売上を立て、単価がこれまでに明らかになっている1,000ドル/ユニット(これに関連する周辺システム、デバイス、サービスのコストは無視する)だとすると、3500万ドルの売上を計上するために必要なLiDARユニット、つまりXC90の販売台数は何台でしょうか?答えは3万5000台です。 […]

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